分からないことを「分からない」と言うスキルが仕事を変える

分からないことを「分からない」と言うスキルが仕事を変える

2023/04/07

新年度が始まり、新しい環境に身を置いた、という人もたくさんいると思います。 かくいう僕も昨年10月に転職をし、半年が経ち、7ヶ月目を迎えました。新しい環境に身を置き、ひとまず半年間やってきた…というわけですね。

今日はこの半年間で得た一つの気づきについて書こうと思います。 それは分からないことを「分からない」と言えることの重要性です。もはやこれはスキルと言っても過言ではないと感じています。

僕は分からないことを「分からない」と言えるようになってから、厳密には「分からないことは分からないと堂々と言おう」と決めたときから、仕事がずっと楽になり、良いリズムが生まれました。

年を重ねると言いづらくなっていく「分からない」

「分からない」と言うのは簡単なようで難しいですよね。個人的には年々難しくなっている感覚がありました。 自分の場合、新しい環境での短期的な他人からの評価を気にして「分からない」が言いづらくなっていたと思います。 社会人生活も6年目に差し掛かっていることで、一定の期待値を持たれていると(勝手に)思っていたこともあり、「”思ったよりしょぼいな”と思われたら嫌だな」とかしょうもないことを考えては少し背伸びをしていたような気がします。

まあ、あとリモートワークで、チャットベースのコミュニケーションが多いと無限に質問するとかもなんとなくしづらいですよね(それが新しい環境ならなおさら)。

仕事の恥はかき捨て

たしかに「思ったよりしょぼいな」と思われることもあるかもしれません。 しかも人からの評価は慣性が働くので、一度「仕事ができないやつだな」と思われたらしばらくそう思われてしまう可能性もあります。

一方で「一生そうなのか?一度押された烙印は二度と書き変わらないのか?」と問うと決してそんなことはないのです。印象や評価はその後の行動で何度でも書き換えられます。

仮に一度押された烙印がずっと変わらなかったとしても、その烙印を押した人と5年後も一緒に働いている可能性ってどのくらいあるんでしょう…? 僕は人材の流動性が高い業界で働いているので、経験上その人か自分のどちらかは5年後にその会社にいないことが多いです。

旅の恥はかき捨てとはよく言いますが、そう考えると、仕事の恥もかき捨てなのです。 そう気づいた瞬間から「分からないことは分からないと言おう。見栄を張っても分からないものはわからん」と開き直ることができました。

「分からない」と思い切って言いまくった世界線

こうして「分からない」と思い切って言い続ける世界線に突入したわけですが、良いサイクルが回り始めたと感じています。

分からないことを率直に言うことで、曖昧な理解で進めてしまう仕事はなくなり、明確な自分の判断軸や自信を持って取り組むことができます。 さらに、知らなかったことをちゃんと学ぶことで、知識が増えるので、シンプルに成長します。 そして、新たに得た知識によって、対象の物事の解像度が上がり、新しいアイデアが湧いたりします。

今では雰囲気で分かるぶったまま進んだ5年後と、「分からない」と言い続ける5年後は明らかに差が出ると確信しています。 ちなみに僕はよく「アホな質問してたらすみません」を枕詞に質問をしまくっています。

勇気を持ってSay、「分からない」

結局、勇気を持って「分からない」と言うことは、自分の成長に繋がる鍵だと実感しています。

人間、誰しも分からないことはあるわけで、それを隠すことに必要以上にエネルギーを使うより、率直に認めることで、新たな知識やスキルを手に入れたほうがハッピーだなと。

分からないことがあると不安だし、何度も「分からない」と言うのは少し勇気がいります。 けど分からないことはこの先もずっとなくなることはありません。「分からない」と付き合いながら仕事をできるということもスキルなのかなと思います。