社会人4年目の指針

社会人4年目の指針

これは2020年6月1日にnoteに投稿した記事を転載したものです。

2020/06/01

自分が磨きたいスキル、向かいたい方向について最近やっと少しだけ言語化できるようになった。 言語化したというよりは、日々のインプットの中で探していた言葉たちに出会っていったような感覚だ。

結論、自分は"事業をなんとかできる人"、"プロダクトをどうにかして成功に導ける人"になりたいのだ。

まずは言語化できずにモヤモヤしていたあたりの話から書いていこうと思う。

「タグになっていないスキル」の存在

「スキル」という言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか。 新卒の頃の自分にとってスキルといえば、UIデザインやエンジニアリング、会計など専門性があり、転職サイトでタグになっているようなものだった。 当時はタグ付けできるようなスキルが自分にないことに対する焦りがあり、何か身につけようとやみくもにプログラミングを勉強したり、デザインツールの使い方を学んだりしていた。

しかし、こうした感覚は社会人2年目になると少しずつ変わっていった。 当時シェアサイクルサービスのオペレーション設計を担当していたが、サービスの性質上、アプリのどんなアップデートよりもオペレーションの改善が事業の成長にインパクトを与える、という場面に多々遭遇した。 当たり前だが「アプリが使いやすいか?」よりも「乗りたいときに乗りたい場所に自転車がちゃんとあるか?」の方が圧倒的に重要なのだ。

例えばこの"オペレーション構築"は当時の自分にはスキルとしての認識があまりなかったが、上記のような経験と通して、このようなタグになっていないスキルが数多存在するということを身を持って感じ始めていた。 そしてタグになっていないスキルの集合体として「事業をなんとかする力」があるのだと思うようになり、身につける方法を探し始めた。

当時の僕はこのスキルたちを身に付ける近道は「事業にとって重要な意思決定をする立場に身をおくことだ」という結論を出した。 ちょうどそのタイミングで現職の会社が新規事業の立ち上げ責任者のオファーをくれたこともあり、転職を決めた。

事業を作るあれこれに向き合い、"事業をなんとかできる人"になる

事業責任者という立場に身を置いて1年以上が経ったが、結局僕が身に付けたかった"タグになっていないスキル"とは何だったのか。その一部はこの1年で少しだけ言語化された。

  • 倒すべき事業のセンターピンを見極める
  • 正しい順序でアプローチする
  • イシューの場所とその理由を明らかにする
  • スピード感を持ってやり切る etc……

1年前、"タグになっていないスキル"と呼んでいたものの一部は上記のような言葉になった。 全く言語化できなかった以前に比べればマシだが、まだまだ解像度は低いと感じている。

書いてみると、すでにどこかで見たことがあったり、聞いたことのあるような言葉たちだが、これらを明確にスキルとして認識し、咀嚼するには経験が必要だった。

今では、あのときの直感はおおよそ正解で、向かうべき方向はきっと合っているのではないかと思う。

タグにできるスキルがコモディティ化していく中で、自分は引き続き"事業を作るあれこれ"に向き合い、タグになっていないスキルたちを磨いていこうと思う。